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1980年代、女の子は誰もが夢中になった大高輝美先生のフェルトマスコット。毎日本を眺めては、次は何を作ろうか、それだけで頭がいっぱいだったあの頃。たくさんの夢と思い出を、当時の手芸好き女子に与えてくれた憧れの人・大高輝美先生に会いに行ってきました!

ステッチステッチ限定
大高輝美先生の当時のフェルトマスコットの作り方がダウンロードできます。詳しくは一番下

 

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大高輝美先生のサインでもある似顔絵

−大高先生のマスコットを見ると、懐かしい想いでいっぱいになります。みんな夢中になって作っていました!
そう言っていただけると、とても嬉しいです。当時はファンレターが段ボールで出版社から送られて来るほどだったんですよ。ファンレターは全部目を通していました。作品を入れて送ってくれる子も多くて、当時のスタッフと一緒に「今月の一等賞」を決めてアトリエに飾っていました。どの作品も、一生懸命作ったのが伝わってきて、それが私の仕事の原動力になっていましたね。

 

−先生の本は、作品や写真はもちろん、作り方の説明の絵もとてもかわいいですよね。どのように本を作られていたんですか?
本に関しては、すべて任せてもらっていました。表紙も作り方も絵コンテも、すべて自分で描いたんですよ。依頼があれば受けるのは当然で、まだ20代後半だったこともあって、そういうものだと思ってました。

 

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大高先生の著書の数々。これでも一部。

 

−当時、20代後半だったんですか!手芸作家としては異例の若さです!
編集の人が訪ねてきて、私があんまり若いんでビックリしたこともありましたね(笑)若かったこともあって、生真面目に必死に取り組んでいました。

 

−大高先生が手芸作家を志したキッカケは?
小さな頃から絵が好きで、絵本作家になりたいと思っていました。絵を勉強するために上京して、人形は趣味で作っていましたが、みの虫のマスコットをたくさん作って軒先に並べて外出したら、帰って来る頃にはもう全部なくなっていた、なんてこともありましたね(笑)そのような感じで絵の勉強と平行して人形作りをしていたら、絵の先生が「人形の方が作家として可能性があるのでは?」と薦めてくれたんです。

 

−デビューしてあっという間に売れっ子作家となりましたが、当時の生活は?
当時は神戸に住んでいたのですが、とにかく忙しかったですね。何年も先まで仕事が入っていて、2〜3時間しか寝ないような生活が数年は続いたでしょうか。ひたすらアトリエで仕事をしていましたが、他の記憶はほとんどありません。

 

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当時作った(驚き!)人形を見せていただきました。色あせない可愛らしさにトキメキます!

 

−超人気アイドルのような生活ですね…
アトリエから一歩も出ない生活でした。この時にアウトプットばかりしないで、絵を見たり音楽を聴いたり、もう少しインプットする生活をしていたら良かったのでしょうが、当時はそんな余裕はありませんでした。

 

−そんなに閉ざされた忙しい生活をしているとは思えないほど、先生の本は明るい世界が広がって、夢がいっぱい詰まっています。
小さい頃から想像好きで、子ども達に夢を与える仕事がしたかったんです。その想いが叶ったので、今まで溜め込んできた想像の蓄積を吐き出していたんですよね。どんなに忙しくて余裕がなくても、小さな頃から想像してきた世界はずっと私の中に生き続けていて、それを表現していたのです。

 

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大高先生の本「大高輝美のお人形 輝美のおもちゃ箱」表紙のお人形と一緒に。

 

−私たちは、先生の想像の世界に夢を感じて、憧れて、一生懸命作っていたんですね!
本の反響が嬉しくて、仕事の依頼があることが嬉しくて、とにかく前を向いて精一杯やっていましたが、その結果はやっぱり空っぽになってしまうんです。空っぽになって、1年間お休みをもらって、何もしませんでした。1年後に作りたくなったのは、野花の刺しゅうをした着物を着た小さなお人形でした。本当に、たくさんたくさん作りました。展示会を開いたら出版社の人が「本にしましょう」と言ってくれて。

 

−その当時の「小さなきもの人形」の本を、初めて拝見して驚きました。とても切なくて、懸命で、美しい世界観です。とても20年前に出版されたとは思えない、「今」を感じる表情ですね。
ありがとうございます。この消え入りそうなお人形は、当時の私を映しているんですよね。フェルトマスコットがブームとなって、猛烈なペースで本を出版していたのが、私の第1ステージだとすると、このお人形を作っていた頃が第2ステージ。そしてまた今、私はフェルトに戻ってきました。これからが私の第3ステージです。

 

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こちらは教室の教材でもあるお人形。かわいい!

 

−先生の第3ステージが楽しみです!今は教室も開かれているんですよね。
自宅とカルチャーセンターで教室を開いていて、30代から80代の方まで、いろいろな方が通ってくださっています。私はずっとアトリエにこもりっきりだったから、知らないことだらけで、私自身もとても勉強になるんですよ。人と関わることの大切さが見えてきましたし、生徒さんがひとつ仕上げて喜んでいる姿を見ると、私も本当に嬉しくなります。

 

−先生はブログも開設されていますね。
意外とインターネットが好きなんです。このブログ(大高輝美のありんこのありのまんま)も自分で作ったんですよ。忙しくてお休みする時期もありますが、ぜひ見に来てくださいね。

 

−ステッチステッチのFacebookで先生の本を紹介したら、すごい反響がありました!もう一度先生のマスコットを作りたい人がたくさんいるので、ステッチステッチに先生のレシピを掲載して、たくさんの人に作ってほしいと思います。
今回のインターネット企画は、とても良い企画ですよね。本は絶版になってしまいましたが、今はインターネットがあるから、たくさんの人に私の懐かしいレシピを見てもらえます。私のフェルトマスコットに懐かしい想いを持ってくださる方がたくさんいらっしゃるなんて、とても嬉しいことです。ぜひもう一度、作ってみてくださいね。そして、作る楽しさを感じてもらえたら、と思います。そして、私もまた自分のステージ3に向けて新たな活動をしていくので、楽しみにしていてください!

夢がいっぱいのフェルトマスコットの世界を作り出した大高先生は、とてもキュートでステキな方でした!憧れの人に会えて、感激いっぱいのインタビューとなりました。

(聞き手:植松織江)


大高輝美先生のフェルトマスコットレシピ

大高先生のご好意で、当時のフェルトマスコットレシピ無料でダウンロードできます!当時寄せられた作品にはすべて目を通していた大高先生は、今回も皆さんの作品が投稿されることを楽しみにしています。ぜひ作って、「作ってみた」の投稿をお待ちしております!
→「作ってみた」の投稿のやり方はこちら

20140804_workplace_06くま・パンダ・ぶた
[大高輝美のコロコロ人形 てるみの宝もの 掲載作品]


20140804_workplace_07へび
[大高輝美のコロコロ人形 てるみの宝もの 掲載作品]


20140804_workplace_08かき・みかん
[大高輝美のフェルト細工 てるみのお店屋さん 掲載作品]


大高輝美先生の特集ページ
ほっぺがピンクの女の子&男の子、カワイイ表情の野菜や動物…1980年代に一世を風靡した大高輝美先生のフェルトマスコット、「私も大好きだった!」「夢中になって作っていました!」という人は多いのでは!?ステッチステッチスタッフももちろん大好き!久々に作ってみたよ!
大高輝美先生のフェルトマスコット 作ってみました

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