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手芸好きならば一度は手に取ったことのある定番の刺しゅう糸をはじめ、道具やキットなど、ヨーロピアンテイストの美しい手芸アイテムを取り扱うDMC。最近では微妙な色合いの新色や、思わず「カワイイ!」と歓声を上げてしまうキットなど、様々な新商品を発売し、多くのメディアに取り上げられ注目を集めています。DMC日本支社長の小山田光晴さん、広報担当の髙橋百合子さんにDMCの歴史や今後の展開についてうかがいました!

-DMCはヨーロッパで長い歴史があるそうですね。
1746年にフランスのアルザス地方にあるミュルーズで創業しました。当初はテキスタイルも扱っていましたが、徐々に糸に特化した事業構造となり、1898年には今の刺しゅう糸の一般的なスタイルである「25番糸」(一束で長さ8m、細い糸6本がゆるく合わせられた糸)を開発しました。現在も1800年代と同じ製法で作られているんですよ。

-DMCの糸はいつ頃日本にやってきたのでしょうか?
戦前から並行輸入品として日本でも売られていましたが、国産の糸が30円ぐらいならば、DMCの糸は100円近くする高級糸でした。ドルも高かったので、「あこがれの糸」「こだわりの糸」という存在でしたね。国際化や自由化の波がやってきて国内価格が下がり、1985年に日本支社を設立して日本でのビジネスを本腰を入れてスタートしました。

20140415_workspace_01DMC2014年の新色。微妙な発色が美しい!

-DMCの糸にはどのような特徴があるのでしょうか?
まず、発色に特徴があります。ミュルーズは水がきれいな街で、美しい発色が出せることで知られていました。また、染料の特許も多く抑えていましたし、他社がDMCの色を見て作っている時代もあったと言われています。もうひとつの特徴は光沢感です。コットンをシルクのように加工する「シルケット(マーセライズ)加工」の技術を発掘し、特許を抑えていた時代もあったんです。DMCの糸は、管理さえ良ければ100年経っても色あせないんですよ。

-現在の25番糸の色数は?
時代に合わせた色を追加したりしながら、現在は465色を展開しています。最近では、色鉛筆にはないような微妙な色合いや、蛍光色、1本で赤・青・白のトリコロールの多色段染めのものなどを発売しています。

-25番刺しゅう糸といえば、ミサンガ需要もありますよね。
中高生が刺しゅう糸の棚の前で、あれこれと選んでいるところをよく見かけますね。今でも25番の売上の15%程度はミサンガ需要が占めるのではないでしょうか。Jリーグが始まった頃のサッカーブーム時は、在庫がまったくなくなってしまったほどだったそうです(笑)

20140415_workspace_02ずらりと並んだiPhoneケース。どれを刺そうか迷ってしまう品揃え!

-刺しゅうキットも多く発売されていますが、どのようなキットが人気がありますか?
DMCらしいもの”が人気ですね。日本には日本の良さがあるように、フランスにはフランスの良さがあって、日本人に好まれるフレンチテイストはDMCならでは。モチーフではラベンダーやローズ、意外なところでは馬のモチーフも人気です。サンプラーを組み合わせたキットも根強い人気があります。

20140415_workspace_03コロンと立体的に刺すiPhoneケースもカワイイ!多色染めの糸で刺したiPhoneケース。
糸を変えなくてもグラデーションの色合いが楽しめます。

-初心者にオススメのキットはありますか?
ノルウェーのデザインデュオ・アルネ&カルロスがデザインしたiPhoneケースがオススメです。手芸は買う楽しみ、作る楽しみ、そして作ったものを見せる楽しみがありますが、様々な図案が発売されているので選びながら買う楽しみがあり、作っていても徐々に絵ができていくのが楽しく、iPhoneケースなので持ち運んであちこちに「私が作ったの!」と自慢できます。特に最後の楽しみが一番大きいと思います(笑)ホビーショーではiPhoneケースのキット作品を一覧展示しますし、アルネ&カルロスのワークショップも開催します!

-中上級者向けのオススメは?
リネンの生地に刺すキットにチャレンジしてはいかがでしょうか。DMCの糸は色あせないと申し上げましたが、リネンの布は色あせるんですよ。それがまたいい味わいになり、作った直後はもちろん、年数が経てば違った趣を楽しめます。

20140415_workspace_05Tシャツやカットソーの裁断余分をアップサイクルして生まれた HoookedZpagetti。
バッグやインテリア雑感など、アイデアは無限大!
フリーレシピもあります→HoookedZpagettiレシピ一覧

 

20140415_workspace_04メガネ産地・鯖江のメガネフレームで作られた刺しゅう枠と刺しゅう糸オーガナイザー

-今後の展開について教えてください。
来年はDMCジャパンが30周年、DMCグループは再来年に270周年を迎えます。スペシャルプロジェクトとしてアニバーサリーグッズの販売や展示会を考えているので、楽しみにしていてください。また、DMCは編み糸やソーイング糸など、手芸糸を網羅しています。Tシャツのような生地をテープ状にカットした手編み用の「糸」のHoooked Zpagetti(フックドゥ・ズパゲッティ)や、メガネ産地・鯖江のメガネフレームで作られた刺しゅう枠など、楽しい商品を展開していきますので、ぜひDMCに注目してください!

(インタビュー:植松織江)

DMCジャパンはホビーショーにも出展します。見どころはこちら

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